定年を迎え、ひと段落。でも、心のどこかで「このまま終わるのは、なんだか寂しいな」「長年の経験、まだ活かせる場所があるんじゃないか?」…そう、ふと感じることはありませんか?
しかし、いざ求人サイトをのぞいてみても、若い人向けの求人ばかりが目についたり、「60歳以上だから必要とされるか不安」という気持ちだけで応募をためらってしまったり…。新しい一歩を踏み出す自信をなくしてしまう。その気持ち、痛いほど分かります。
でも、もし今の日本企業が、あなたのその豊富な経験を「喉から手が出るほど欲しがっている」としたら、どうでしょう?
「60歳を過ぎたら、もうロクな仕事はない」…そんな常識は、もう過去のものです。この記事では、なぜ今シニアの需要が高まっているのかという背景から、あなたの新しいキャリアを成功させるための具体的な「5つのステップ」まで、あなたの新しい挑戦を全力で応援します!

ステップ1:まずは自分の「現在地」を知ることから始めよう(自己分析)
1-1. なぜ最初に「自己分析」が必要なのか?
「人生100年時代」なんて言われるけど、自分の老後が一体どうなるのか…正直、わからないですよね。
そうです。みんな同じなんです。
私自身も「老後、どうするの?」と聞かれたら、「うーん、わからない。自由に世界一周でもしてみたいけど、そんなこと本当にできるのかなぁ。不安しかないなぁ」と答えてしまいます。
そんな、先の見えない長い余生を過ごしていくからこそ、一度立ち止まって、自分を見つめ直し、振り返り、これからを考える時間が、とても大切で、必要だと感じます。
…けれども、失礼かもしれませんが、いまこれを読んでいるあなたは、実はもう“山の頂上”に立っているようなものなんです(笑)
これから大変な思いをして山に登るのではありません。
今まで背負っていた重たい荷物(役職や責任など)は一旦すべて下ろして、“経験値”だけは持ったまま、今度は楽な気持ちで、ゆっくりと進む準備をするのです。
そう考えると、なんだか、とても簡単なことに思えませんか?
自己分析は、決して難しいものではありません。
あなたが登ってきた山の景色を思い出しながら、今度はどのルートで下っていくか考えるだけ。
道は、もうあなたの体が覚えています。
今までの道を思い出して、これからの道を、一緒に予想してみましょう!
まずは、このステップ1を読み終える頃には、あなたがどんな『宝』を持っているか、そしてそれをどう活かしたいか、その輪郭が見えているはずです。
これまでの道のりをじっくりと振り返り、ご自身の足跡(経験やスキル、大切にしてきた価値観)を再確認することは、まず何よりも、あなた自身に「これでいいんだ」という大きな自信を与えてくれます。
「自分は一体何ができる人間で、これから何を大切にして生きていきたいのか」という輪郭がくっきりと浮かび上がることで、これからのキャリアを選択する上でのブレない「軸」が生まれます。 この「軸」こそが、あなたの言葉や一つ一つの選択に深い納得感をもたらし、「何となく不安」ではなく、「こうしたい」という確かな一歩を踏み出すための、力強い原動力になるのです。
この自信と納得感に裏打ちされたあなたの言葉や姿勢は、応募書類や面接の場で、自然と説得力を増します。
あなたはもう「自分」という物語を、誰よりも深く理解できるようになっているからです。
あなたが企業を選ぶだけでなく、企業からも「この人こそ、うちの会社に必要だ」と強く選ばれるための、最も重要な羅針盤となるでしょう。
実際にどんな行動が変わったのか、どんな質問に答えやすくなるのか。一緒に振り返ってみましょう。
「あなたはどうして転職したいのですか?」
最後にもう一度この言葉を掛けますきっと違った答えが返ってくるはずです。
1-2. 「できること」の棚卸し:あなたの経験は“宝の山”
「経験値だけは持ったままの状態」とお伝えしましたが、それはまさに“宝の山”です。
あなたは、来た道を知っている。だからこそ、これからはその道を誰かに教えることもできるし、自分の歩みに役立てることもできるのです。
宝を探している冒険者(若者)に、「ここに宝があるんだよ」って伝えるだけです。
そう道順を示すガイドのような人が宝探しには必要なのです。
では、その“宝の山”から、具体的にどんな「輝く原石」が見つかるか、一緒に探してみましょう。
もしかしたら、あなたの中には、こんな声が眠っていませんか?
- 「長年の経理経験で培った、数字の正確さには自信がある」
- 「手先が器用で、細かい作業を黙々と続けるのが得意だった」
- 「お客さんの笑顔を見るのが、何よりのやりがいだったな」
これらは全て、あなたがこれから新しいキャリアを築く上で、かけがえのない「輝く原石」です。
大切なのは、その原石に気づき、そして今の時代に合った形に「磨き上げる」こと。
そのお手伝いを、これからしていきます。

さあ、あなたの「宝の地図」を作成しましょう
では、具体的にあなたの「宝」をリストアップしてみましょう。多くの人は、自分の経験を過小評価しがちです。「こんなこと、できて当たり前だ」と。
しかし、その「当たり前」こそが、企業から見れば喉から手が出るほど欲しいスキルなのです。
【あなたの「当たり前の【行動】」を「価値」に変える変換表】
あなたが「当たり前」だと思っていること | 企業から見た「喉から手が出るほど欲しいスキル」 |
---|---|
毎日、後輩の相談に乗っていた | 傾聴力、指導力、マネジメント能力 |
電話対応や、時にはクレーム処理もした | 高度なコミュニケーション能力、ストレス耐性 |
毎月の経費精算をきっちりやっていた | 正確な事務処理能力、計数管理能力 |
社内の飲み会の幹事をよくやった | 調整能力、企画力、ホスピタリティ |
朝一番に来て、掃除や準備をしていた | 責任感、段取り力、職場環境整備への貢献意識 |
トラブルが起きても、慌てずに冷静に対応していた | 問題解決力、落ち着いた判断力、現場対応力 |
長年同じ会社で働き続けていた | 継続力、勤勉さ、社内文化の理解力 |
周囲の雰囲気に気を配って、声をかけていた | チームビルディング力、対人調整力、共感力 |
新人が困っていたら、自然とサポートしていた | 教育指導スキル、観察力、フォローアップ能力 |
会議の資料をわかりやすく整えていた | 文書作成力、情報整理力、プレゼン補助能力 |
壊れた備品や不便なところに気づいて報告していた | 現場観察力、改善提案力、報連相の徹底力 |
取引先と地道に信頼関係を築いていた | 営業支援スキル、対外折衝力、信頼構築力 |
パソコンは苦手でもExcelで必要な表を作っていた | 実務ITスキル(Excel、Word)、学習継続力 |
定年後も「何か役に立ちたい」と思っている | 社会貢献意識、自己効力感、働く意欲の高さ |
【あなたの「生まれ持った【性格】」を「強み」に変える変換表】
あなたが自分の「性格」だと思っていること | 企業から見た「最高の武器」 |
---|---|
おせっかい(細かいところにすぐ気がつく) | 注意力、品質管理能力、リスクマネジメント力 |
話を噛み砕いて伝えるのが得意 | 論理的思考力、プレゼン力、資料作成スキル |
人の話をしっかり聞いてメモを取る | 傾聴力、顧客対応力、チームマネジメント力 |
難しいことにも首を突っ込みたがる | 改善提案力、業務効率化、PDCA実行力 |
小さなこともコツコツと続けるのが好き | 継続力、実行力、信頼される行動力 |
つい空気を読んで、場をまとめてしまう | チームビルディング、対人調整力、職場の潤滑油 |
人の失敗を責められない | 共感力、フォローアップ力、心理的安全性の醸成 |
なんでも「一応確認」してしまう慎重派 | リスク管理力、品質担保、チェック体制強化 |
面倒くさがりなので先回りして考える癖がある | 予測力、業務改善、トラブル未然防止力 |
声が小さくてガツガツ前に出られない | 聞き役力、謙虚さ、信頼される人柄 |
人が困っていたら放っておけない | ホスピタリティ、社内支援力、チーム貢献力 |
新しいやり方より「いつものやり方」を大事にする | 安定志向、ルール遵守、安全管理力 |
1-3. 「やりたいこと」の再発見:仕事に求めるものは何だろう?
「できること」が見えてきたら、次は「心が本当に求めていること」に耳を澄ませる番です。若い頃のように、あれもこれもと欲張る必要はありません。今のあなただからこそ選べる、たった一つの大切なものは何でしょう?
あなたの「これからの仕事」の主役はどれですか?
難しく考えないでください。
この中で、今のあなたが「これだけは譲れないな」「これが一番大事かも」と、少しでも心が動くものに、いくつでもチェックを入れてみてください。
- [ ] やりがい・自己実現:「ありがとう」と言われる仕事がしたい。
- [ ] お金・待遇:趣味や生活のために、安定した収入が欲しい。
- [ ] 人間関係・社風:新しい仲間と、和気あいあいと働きたい。
- [ ] 働き方・自由度:週3日など、自分のペースで無理なく働きたい。
- [ ] 専門性・スキル活用:これまでの経験や知識を、誰かのために活かしたい。
- [ ] 安定性・将来性:安心して、長く続けられる場所で働きたい。
どうでしょう?若い頃に比べて、今更考えると選択肢が減っていませんか?
あなたは今、もう肩の荷を下ろした状態です。“登る”ことより、“次の歩き方”を考えるタイミングに来ています。
簡単な選択肢になった気がしませんか?
一つでも当てはまったものがあれば、まずはそれをあなたの「仕事探しの軸」として考えていくだけで良いのです。
1-4. 「譲れない条件」の整理:働き方の“軸”を決めよう
自己分析と仕事に求めるものが決まった今、働き方の”軸”がぼんやりと決まってきたと思います。
軸を決めると、なんだかやる気に満ち溢れ、漠然とした迷いがなくなります。
そう、自分でやってきたことがやりたいことに結びつき、それが仕事にできるという実感が湧いてきました。
軸がブレてしまうと後で後悔したり道に迷ったりしてしまいます。いま見晴らしの良いところにせっかくいるのに、深い森の中にまた入ってしまうことはありません。
後はまっすぐに進むだけです。
あなたの「働き方の軸」を言葉にしてみよう
では、先ほどあなたが心に決めた「やりたいこと」を、具体的な「譲れない条件」に変換してみましょう。これが、あなたのブレない「働き方の軸」になります。
先ほど選んだ「やりたいこと」 | 具体的な「譲れない条件」に変換すると… |
---|---|
やりがい・自己実現 | 「ありがとう」と直接言われる仕事、チームで何かを成し遂げる仕事 |
お金・待遇 | 月収〇万円以上、交通費支給、ボーナスあり |
働き方・自由度 | 週3日勤務、残業なし、在宅ワーク可能 |
専門性・スキル活用 | 前職の〇〇の経験が活かせる仕事 |
安定性・将来性 | 契約期間の定めがない、70歳以上も働いている実績がある |
人と関わり続けたい | 会話や接客がある仕事、相談に乗る役割があるポジション |
健康維持・生活リズムを守りたい | 体に負担の少ない作業、早朝・深夜勤務なし、休憩時間がしっかり取れる |
地域に貢献したい | 地元の施設・団体での勤務、地域の子ども・高齢者と関わる仕事 |
新しいことに挑戦したい | 未経験者歓迎の職種、研修制度がある、学びながら成長できる環境 |
無理せず長く働きたい | 軽作業や座り仕事中心、定期的な勤務日数の調整が可能、働くペースを相談できる職場 |
このように、あなただけの「譲れない条件」が言葉になった今、もう一人で道に迷うことはありません。
あとは、この確かな「軸」を手に、あなたの背中を押し、最適な道へと導いてくれるパートナー(例えば、次の章で紹介する転職エージェントのような存在)と出会うだけです。
ステップ2:あなたはどのタイプ?目的別に見つける、60代の多様な働き方

「もう年齢的に選べる仕事なんて少ないかも…」
そんなふうに感じていた方も、実は“自分の希望”に合った働き方を選ぶことは十分に可能です。
大事なのは、「何を大切にしたいのか=働き方の軸」をハッキリさせること。
そのうえで、あなたに合った仕事を見つけるためのヒントを、これから3つのタイプ別にご紹介していきます。
あなたの「働き方の軸」 | おすすめの仕事・職種例 | 補足ポイント |
---|---|---|
「ありがとう」と言われたい | 学童保育補助、介護施設の見守り、病院の受付、地域サポーター | 感謝の言葉を直接もらえる現場で、やりがいを実感できる |
月収〇万円以上は確保したい | 警備員、配送補助、夜間清掃、営業サポート、期間限定スタッフ | 体力に無理がない範囲で、比較的時給が高めの仕事もあり |
週3日くらいで無理なく働きたい | スーパー品出し、マンション管理人、清掃スタッフ、事務補助 | シフト調整しやすい職種が多く、体にも優しい |
在宅で働けたら理想 | データ入力、テープ起こし、シニア向け電話応対、簡単な資料作成 | パソコン基本操作ができればスタート可能 |
自分の経験を活かしたい | シニア向け講師、ビジネスマナー指導、社外相談員、コンサルティング補助 | 長年の実務経験や業界知識を活かすチャンスがある |
同じ場所で長く働きたい | 公共施設スタッフ、受付、倉庫内作業、福祉施設のサポートスタッフ | 勤務地固定で人間関係も築きやすく、安定的に働ける |
人と話すのが好き | 接客販売、案内係、イベントスタッフ、カウンター業務 | 明るい性格や聞き上手な人にぴったりの仕事 |
地域に貢献したい | NPOスタッフ、図書館補助、ボランティア支援、地域イベントの企画補助 | 地元密着で「誰かの役に立っている実感」が得られる |
自分のペースを大事にしたい | 郵便仕分け、館内整理、植物の管理、学校の用務員など | マイペースに働けて、集中しやすい環境が整っている仕事 |
新しいことに挑戦してみたい | スマホ教室のサポーター、デジタル庶務、eラーニング講座の受講+実習 | 学びながらスキルアップでき、将来の選択肢が広がる |
2-1. 【堅実に収入UPタイプ】「年金+α」で、暮らしに“小さな贅沢”を
正直年金て、、、不安!!!「え!年金ってこんなに少なかったの!?」「自分の世代はもらえるの!?」って思っている方多いと思います。私もそうです。。。
そんな時代なので、年金を頼りにせずに、自分で稼ぐという意思は大切だと思います。
まだまだ働けるというその意思があるだけで、小さな贅沢は得られます。
月に数回外食を楽しむもよし、コツコツためて旅行に行くもよし、自分で自立して稼ぐお金が増えるのです。自信を持って好きに使いましょう笑
① 安定のオフィスワーク・軽作業系
- マンション管理員: 共用部の清掃や点検、住民対応など。人と接する機会もあり、長く安定して働ける仕事です。
- 施設警備: 建物の出入口での見守りや巡回が中心。体力的な負担が少なく、シニアにも人気です。
- ビルメンテナンス・清掃: 共用部分の清掃や設備の簡単なチェック作業。裏方として職場環境を支える仕事です。
- 郵便仕分け: 届いた郵便物を番号順に並べるなどの軽作業。もくもく作業が好きな方におすすめです。
- データ入力: 紙の情報をパソコンで入力。基本操作ができればOKで、自分のペースで進めやすい仕事です。
- 学習支援員・学童指導員(公的機関): 子どもの見守りや勉強の補助など。地域との関わりを持ちながら働けます。
② 需要の高い対人・接客サービス系
- 送迎ドライバー: 高齢者施設や塾などで利用者を車で送迎。安全運転ができればOKで、感謝される仕事です。
- スーパーの品出し、レジ補助: 商品を棚に補充したり、お客様の袋詰めを手伝ったり。体を動かしながら働けます。
- ドラッグストアやコンビニでの補助業務: 品出しや掃除、簡単な接客など。時間帯や働き方の選択肢も多く、始めやすい仕事です。
2-2. 【やりがい・社会貢献タイプ】心を豊かにする働き方
お金も大切だけど、それだけじゃない。誰かの「ありがとう」が、明日への活力になる。そんな働き方を探していませんか?
① 知識や経験を「教える」仕事
- 学童指導員(民間含む): 放課後の子どもを見守り、遊びや学習をサポートする仕事。教育経験がなくても実はOKで、地域とのつながりも強いです。
- 趣味の教室講師(書道、英会話、PCなど): 自分の得意な分野を活かして少人数に教える仕事。副業感覚で始められ、やりがいも大きいです。
② 人に寄り添い、相談に乗る仕事
- キャリアカウンセラー(人生相談): これまでの経験を活かし、働き方や生き方に悩む人に寄り添ってアドバイスする役割。資格があればより活躍しやすい分野です。
- NPO・ボランティア活動(有償のものも): 地域貢献や支援活動に関わる仕事。社会的意義があり、自分のペースで参加できるのが魅力です。
2-3. 【健康・プライベート重視タイプ】無理なくマイペースな働き方
たくさん働いてきて疲れた。自分のペースで働けたら…” そんなふうに感じていませんか
これからは、仕事もプライベートも、どちらも大切にしていきたいですよね
週2~3日、午前中だけ。そんな働き方もあるかも。
ワークライフバランスの整った、あなたに合った働き方を一緒に見つけましょう
① 自宅でできる仕事
- 内職: シール貼りや袋詰めなどの手作業を自宅で行う仕事。自分のペースででき、家事と両立しやすいのが魅力です。
- クラウドソーシング(簡単なライティングやデータ入力など): パソコンやスマホを使って、在宅で文章作成やアンケート入力などを行う仕事。ネット環境があれば未経験でも取り組むことが出来ます。
② 地域の身近な仕事
- シルバー人材センターの活用: 地域の高齢者向けに仕事を紹介してくれる公的団体。草むしりや簡単な作業など、自分に合った仕事を紹介してもらえます。
- ポスティング: チラシを各家庭のポストに配るシンプルな仕事。運動がてら無理なく続けやすく、体力づくりにもなります。
ステップ3:具体的な仕事の見つけ方【目的別】徹底比較

さて、自分だけの「働き方の軸」という、頼もしいコンパスを手に入れたあなたへ。
仕事探しの手段は、一つではありません。あなたのタイプに合った方法を組み合わせるのが成功の秘訣です。
あなたのその「経験」という素晴らしい地図に、信頼できる「ガイド」を加えて、時には険しい急斜面も、安心して下っていきましょう。
3-1. ガイド①:【Webの専門家】シニアに強い転職サイト・エージェント
パソコンやスマホは苦手で…”という方でも大丈夫。
だった、このサイトに辿り着いているから笑
転職をサポートしてくれるプロのアドバイザーや相談窓口が、あなたの代わりに仕事を探してくれることもあります。
自分ひとりで探す時代ではありません。
『こんな仕事、あるんだ!』という思わぬチャンスが、きっと見つかります。
あなたのタイプはどれ?目的別に見る、おすすめ転職サービス
【じっくり相談したい派のあなたへ】 ビズリーチ
長所
高年収・ハイクラス求人が豊富
掲載求人の約3分の1が年収1,000万円以上 。
経営幹部、管理職、専門職などの重要ポストの求人が多数。
スカウト型で効率的な転職活動
企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くため、自分から応募する手間が省ける。
プラチナスカウトは面談・面接確約で、転職成功率が高まる。
質の高いヘッドハンターと出会える
登録ヘッドハンター数は7,400人以上 。
自分に合ったエージェントを選べるため、ミスマッチが少ない。
転職意欲の高い人材が多い
有料プランの存在により、本気で転職を考えている人が多く登録している。
企業側も転職意欲の高い人材にアプローチしやすい。
短所
登録審査がある
職務経歴や年収などに基づく審査があり、基準を満たさないと登録できない場合がある 。
一部機能は有料
無料会員は閲覧・返信できるスカウトが限定されており、すべての機能を利用するには有料会員登録が必要。
スカウトの質にばらつきがある
ヘッドハンターからのスカウトが多すぎて対応が大変と感じることがある。
すべてのスカウトが自分に合っているとは限らないため、見極めが必要。
評価
求人の質 ⭐⭐⭐⭐⭐(高年収・ハイクラス中心)
スカウト制度 ⭐⭐⭐⭐(効率的だが見極めが必要)
サポート体制 ⭐⭐(自己主導型)
登録のしやすさ ⭐⭐(審査あり)
コストパフォーマンス ⭐⭐⭐(有料プランあり)
【多くの求人を自分で探したい派のあなたへ】 リクルートエージェント
長所
求人数が圧倒的に多い
公開・非公開合わせて数十万件以上。特に非公開求人が豊富です。
業界最大手の安心感
リクルートグループの信頼と安定性。上場企業や大手企業とのパイプが強い。
キャリアアドバイザーの層が厚い
各業界に精通したアドバイザーが多数在籍。職種ごとに専門チームも。
書類添削・面接対策が手厚い
書類通過率・内定率向上に寄与。模擬面接なども実施。
転職支援実績が豊富
年間数万人規模の転職成功実績があり、ノウハウが豊富。
全国対応・地方にも強い
東京・大阪だけでなく地方都市にも案件あり。
短所
サポートが機械的・事務的と感じることも
担当者によっては一律対応で親身さに欠けると感じる人もいる。
ハイクラス志向には物足りない場合も
年収800万円以上・CxO・外資系向けの専門エージェントほどの特化性はない。
短期転職・未経験分野はやや不利
実績・経験重視の求人が多く、第二新卒・未経験業種は選択肢が限られることも。
求人紹介が多すぎて精査が大変なことも
求人数が多いため「的確なマッチングではない」と感じるケースも。
連絡頻度が高いと感じる人も
メール・電話連絡が頻繁で、少し煩わしいと感じる人もいます。
評価
求人数 ⭐⭐⭐⭐⭐(非常に多い)
アドバイザーの質 ⭐⭐⭐⭐(当たり外れあり)
サポート体制 ⭐⭐⭐⭐(手厚いが機械的な面も)
ハイクラス対応 ⭐⭐(あまり強くない)
地方対応 ⭐⭐⭐⭐(全国カバー)
3-2. ガイド②:【地域の案内人】ハローワーク・シルバー人材センター
多くのシニアにとって、最も身近で、最初に足を運ぶ相談窓口が、ハローワーク(公共職業安定所)やシルバー人材センターではないでしょうか。
国の機関だから安心感がある一方で、「本当に自分に合う仕事が見つかるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
ここでは、これらの公的機関を最大限に活用するための「心得」と「具体的なステップ」をご紹介します。転職エージェントの利用を絶対と考えず、自分に合った方法を選びましょう。
① ハローワークって、シニアにとって本当に使えるの?(メリット・デメリット)
- メリット:
・相談・紹介がすべて無料で利用できる
・地元密着の求人が多く、通いやすい職場に出会える可能性がある
・職業訓練や再就職支援セミナーなど、学び直しの機会も用意されている
・60代以上歓迎の求人も徐々に増えている - デメリット:
・相談員の対応にばらつきがあり、当たり外れを感じることもある
・“カラ求人”(すでに採用が決まっているのに掲載されている求人)がまれにある
・パソコン検索が苦手だと最初に戸惑うことがある
・シニア専門ではないため、年齢に合った提案がされにくい場合も
② 初めてのハローワーク:相談を成功させる3つのステップ
- ステップ1:行く前に準備するものリスト
- 筆記用具
- 職務経歴書(過去にどんな仕事をしてきたか簡単にまとめたもの)
- 自己分析シート(「できること・やりたいこと」の整理メモ)
- 聞きたいことリスト(勤務日数・勤務地・業種など)
- ステップ2:窓口での「最初の一言」と「登録手続き」
- 受付では「60代からの仕事探しで相談に来ました」とハッキリ伝える
- 求職者登録カードに必要事項を記入(住所・連絡先・希望職種など)
- 登録後、相談ブースで具体的な話ができるようになる
- ステップ3:相談員さんとの「賢い」話し方
- 希望条件はなるべく具体的に伝える(例:週3日、体に負担が少ない仕事、など)
- 「こういう仕事もできます」と幅を持たせると紹介されやすい
- 疑問はその場で遠慮せず聞く、メモを取りながら話すと安心
- 相性が合わなければ、別の日に別の担当に相談してもOK
③ シルバー人材センターってどんなところ?(ハローワークとの違い)
シルバー人材センターは、60歳以上の方が地域で元気に働き続けられるよう支援する公的団体です。
会員登録をすると、草刈り・清掃・封入作業・育児支援など、比較的短期・軽作業の仕事を紹介してもらえます。報酬は「配分金」として支払われ、年金と両立しやすいのも特長です。
- ハローワークとの違いは以下の通りです:
・ハローワークは「雇用契約あり」の一般的な求人紹介
・シルバー人材センターは「臨時的・短期的な就業」で、雇用契約ではないケースがほとんど
・ハローワークは全国対応、シルバー人材センターは地域密着で、地元とのつながりを重視
・「お金」よりも「健康維持」「社会参加」「生きがい」を重視する方に向いています
④ 【心得】公的機関を「使いこなす」ための3つのポイント
- 受け身ではなく、主体的に行動する。
- 一度で諦めず、何度か足を運んでみる。(相談員との相性もある)
- ハローワークだけで全て解決しようとしない。(他の「ガイド」も頼る)
3-3. ガイド③:【隠れた情報源】求人誌・口コミ・チラシ・SNS
インターネットやハローワークだけが、仕事探しの場所ではありません。あなたの身の回りには、意外な「宝の地図」が隠されていることもあります。ここでは、そんな「隠れた情報源」をいくつかご紹介します。
① 求人誌・地域の広報誌
スーパーや市役所、郵便局などでよく見かける《無料の求人情報誌》や《市・町の広報誌》にも、シニア歓迎の仕事が意外とたくさん載っています。
身近な場所に、あなたに合った仕事が“ひっそり”と掲載されていることもあるんです。
【求人誌・広報誌で見つける!3つのチェックポイントと次の一手】
- まずチェックする基本情報: 仕事内容、勤務地、勤務時間や日数、給与や時給、そして応募資格の欄はしっかり確認しましょう。特に「シニア歓迎」「未経験者歓迎」「年齢不問」といったキーワードは要チェックです。
- 気になったら、Webで深掘り調査: もし気になる会社やお店を見つけたら、スマートフォンやご自宅のパソコンで、その名前を検索してみましょう。公式サイトがあれば、より詳しい事業内容や職場の雰囲気がわかるかもしれません。また、大手の求人サイトにも同じ求人が掲載されていれば、Web応募も可能ですし、他の人の口コミが見つかることもあります。
- 応募は電話が基本、準備を万全に: これらの求人の多くは、電話での問い合わせや応募が一般的です。電話をかける前に、聞きたいこと(具体的な仕事内容、職場の年齢層、シフトの柔軟性など)をメモにまとめておくと、落ち着いて話せます。「〇〇(求人誌名)の△月△日号の求人を見てお電話しました」と最初に伝えると、相手にも分かりやすいでしょう。もし近所のお店なら、一度お客さんとして様子を見に行ってみるのも良い方法です。
② 新聞折り込み・ポスティングチラシ
毎日すぐに捨ててしまっているそのチラシ、今日から少しだけ目を通してみませんか?思わぬ「掘り出し物」の求人が、あなたを待っているかもしれません。
③ ご近所づきあい・趣味の輪・口コミ
「〇〇さんが仕事を探しているらしい」そんな一言が、思わぬ縁を運んでくることがあります。長年培ってきたご近所付き合いや、趣味のサークルでの人間関係は、あなたにとって貴重な情報源であり、信頼できる「紹介者」になってくれる可能性があります。
大切なのは、「実は今、少し時間があって仕事を探しているんです」と、あなたが信頼できる人に、さりげなく伝えておくこと。
ただし、誰にでも話せば良いというものではありません。噂話が好きな人や口の軽い人を避け、本当に信頼のおける相手を選ぶという、プライバシーへの配慮も忘れないようにしましょう。
普段からの何気ないコミュニケーションの中に、新しいキャリアへの扉が隠れているかもしれません。
④ 【上級編】SNSで新しい繋がりを探してみる
もし、あなたがもっと新しいことにチャレンジしてみたいなら、SNSの世界を覗いてみるのも良いかもしれません。そこでは、思わぬ企業や人との出会いが待っていたり、あなたが今まで知らなかった新しい働き方の情報が、宝の山のように見つかったりすることもあります。
ただし、便利なSNSの世界には、残念ながら甘い言葉であなたを誘う「偽のガイド」も潜んでいます。そこで、次の章では…
3-4. 【注意喚起】あなたを騙す「偽のガイド」の見分け方
前の章でご紹介したSNSなどは、新しい出会いや情報収集の素晴らしい可能性を秘めたツールです。しかし、その手軽さや匿名性を悪用し、言葉巧みにあなたを危険な道へ誘い込もうとする「偽のガイド」も残念ながら存在します。
ここでは、特にシニアを狙った悪質な手口を具体的に知り、万が一の時の対処法を覚えておきましょう。
【こんな誘い文句・手口は特に危険です!】
- 「誰でもできる簡単な作業で日給5万円」といった、異常に好条件な仕事
- 「荷物を受け取って指定の住所に転送するだけ」といった、内容が不透明な作業
- 面接なし、身分証の提示も求められずに即日採用を謳う
- 連絡手段が秘匿性の高いメッセージアプリ(Telegramなど)を指定される
- 「あなたの銀行口座を貸してほしい」「キャッシュカードやスマートフォンを送ってほしい」など、金銭や重要な個人情報を直接要求するもの
- 「使っていない副業用アカウントを貸してほしい」「代わりにSNSアカウントを運用してあげる」など、アカウントの貸し借りを持ちかけるもの
- 「就職できない人を救う支援団体」「特別な投資スキーム」などを名乗り、言葉巧みに個人情報を聞き出したり、不審な契約や高額な料金を請求したりする団体や個人
これらは、特殊詐欺の受け子・出し子、マネーロンダリング、個人情報売買といった犯罪の片棒を担がされる可能性が非常に高い、極めて危険な誘いです。
一度関わってしまうと、あなた自身が逮捕されたり、大きな金銭的被害を受けたりと、取り返しのつかない事態になりかねません。
どれだけ魅力的な言葉で誘われても、少しでも「怪しいな」と感じたら、絶対に一人で判断せず、すぐに警察相談専用電話「#9110」や、お住まいの地域の消費生活センター(消費者ホットライン「188」)に相談してください。
ステップ4:採用を勝ち取る!若い頃とは違う「シニア向け応募戦略」

年齢を重ねたからといって、選考で不利になるとは限りません。
大切なのは、若い頃と同じやり方にこだわらず、「今の自分をどう伝えるか」に目を向けること。
この章では、書類選考と面接という2つの関門を突破するための、シニア世代ならではの心構えと戦略をお伝えします。
4-1.【書類選考編】「会ってみたい」と思わせる履歴書・職務経歴書のコツ
履歴書や職務経歴書だけで人柄や能力のすべてを判断することは、採用担当者にもできません。
けれど、だからこそ彼らは「限られた情報の中で、この人に会ってみたいと思えるか?」を見ています。
特にシニア世代の場合、「経験豊富=魅力的」と思われる一方で、「意欲や柔軟性はあるか?」という視点も持たれがちです。
つまり、単なる経歴の羅列ではなく、“なぜ今この仕事をしたいのか”を伝えることが大きなポイントになります。
採用担当者が首をかしげる「残念な書類」の特徴(レッドフラグ)
- 手柄の独り占め?「私が、私が」アピールが強すぎる
- 「自分本位」な転職理由や志望動機が透けて見える
- 客観性の欠如と、感謝の言葉が見えない
- 「うっかり」では済まされない、誤字脱字の多さ
- 熱意が感じられない、あまりに簡素な内容
- 読みにくく、意図が伝わらない文章構成
- 短期間での転職が多い(ジョブホッパー疑惑)
- 説明のない、ミステリアスな「空白期間」
- 【電子版限定】統一感のない、残念な書式
「この人に会ってみたい!」と思わせる書類の秘訣(グリーンフラグ)
- 意識しよう!チームでの成果と、その中での「自分の役割・貢献」を明確に
- 企業への「貢献意欲」が伝わる、未来志向の志望動機
- 経験を客観的に語り、周囲への感謝が滲む言葉遣い
- 提出前の「指差し確認」!完璧な誤字脱字チェック
- 伝えたい熱意が凝縮された、具体的で分かりやすい内容
- 論理的で、採用担当者が「スッと」理解できる文章
- 一つの会社で「何を成し遂げたか」が伝わる、メリハリのある職務経歴
- 「空白期間」に何を学び、どう成長したかを前向きに説明
- 【電子版】美しく統一された、読みやすいプロフェッショナルな書式
4-2.【面接編】「さすがベテラン」と唸らせる面接対策
① 面接は「対話の場」。まずは深呼吸してリラックス!
面接と聞くと、どうしても「試される」「評価される」と身構えてしまいますよね。しかし、採用担当者も、あなたにリラックスして、普段通りのあなたらしさを発揮してほしいと願っています。そのため、多くの場合、最初は世間話などのアイスブレイクから入って、話しやすい雰囲気を作ってくれます。
まずは、面接官も「同じ人間」だと考え、完璧な受け答えをしようと気負いすぎないことが大切です。ここでは、面接でリラックスするための具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 「準備万端」が最大の安心材料:
事前に、志望動機やこれまでの職歴、聞かれそうな質問の答えを紙にまとめておきましょう。家族や友人と練習してみるのも効果的です。「ここまで準備したなら大丈夫」と、自信にもつながります。 - 会場へは10~15分前に到着:
早めに着いておくと、気持ちを落ち着ける時間が持てます。焦って駆け込むと、頭が真っ白になることも。余裕を持った行動は、第一印象にも好影響を与えます。 - 面接直前の深呼吸と笑顔:
面接室の前でゆっくり鼻から吸って、口から吐く深呼吸を2~3回。そして軽く口角を上げる「笑顔の準備運動」もおすすめです。呼吸と表情を整えるだけで、緊張が和らぎます。 - 「うまく話そう」より「伝えよう」を意識する:
言葉づかいや流ちょうさよりも、「どんな思いでこの仕事をしたいのか」が伝わることが大切。多少つまっても、気持ちがこもっていれば面接官にはしっかり届きます。 - 面接官も仲間。「実は、相手も緊張しているかも?」と考えてみる:
面接官も人間です。初対面の相手との面談に緊張していることもあります。「この人もきっと緊張してる」と思うことで、気持ちが楽になり、肩の力が抜けることがあります。
面接は「評価される場」ではなく、「お互いを知るための会話の場」です。
あなたの誠実さや人柄は、無理に飾らなくても、きっと伝わります。
② HRTの精神:全てのコミュニケーションの土台
H (Humility – 謙虚さ):あなたの行動が、チームをどう動かしたか
- 伝えるべきこと:過去の成功体験を語る際も、「私がやった」という個人の手柄話ではなく、「チーム全体で成し遂げたこと」「その中で自分がどう貢献できたか」という視点で語りましょう。
- 好印象な話し方(例):「仲間が困っているのを見て、私から〇〇を提案してみました。すると、他のメンバーも『それは良いね』と賛同してくれて、それぞれの得意分野を活かして協力し合う形が自然にできました。結果として、チーム全体で問題を乗り越え、プロジェクトを成功させることができました。私が最初の一歩を踏み出したことが、皆の力を引き出すきっかけになれたのなら嬉しいです。」
- NGな話し方(例):「私が助けなかったら、あのプロジェクトは失敗していましたね。上司も私の貢献を高く評価してくれました。」
- ポイント:あなたの行動が、周囲への良い影響に繋がり、連携を生み出したことを話せると、あなたの謙虚さと協調性が際立ちます。
R (Respect – 尊敬):困難な状況は「学びの機会」に。真の「当事者意識」で成長を示す
- 面接官や、話題に出る可能性のある前職の同僚・上司に対して、常に敬意を払いましょう。たとえ困難な状況や過去の失敗談を語る場合でも、決して他人を批判したり、環境のせいだけにしたりする(他責の姿勢)のは避けるべきです。
- 真の「当事者意識」を持つ人は、過去の出来事を「誰かのせい」にはしません。
- むしろ、「あの時、自分には何ができたか」「その経験から何を学び、次はどう活かせるか」と、常に未来志向で解決策を考えます。
- 言葉の端々にも、それは現れます。例えば、困難を語る際も、「上司に適切な指示をされなかったから(他責)」というニュアンスではなく、「自分が最後まで確認を徹底しきれなかった(当事者意識)」あるいは「もっと積極的に周囲を巻き込んで進めるべきだった(当事者意識)」といったように、被害者的な感情を排し、自分がコントロールできる範囲で何をすべきだったかを冷静に分析できる人は、非常に成熟した印象を与えます。
- このような建設的な姿勢は、面接官に「この人は困難から学び、成長できる人材だ」という深い信頼感を与えます。
T (Trust – 信頼):誠実さと一貫性で、揺るぎない信頼を築く
- 面接官が最も知りたいのは「この人を本当に信頼して、仕事を任せられるか」ということです。その信頼を勝ち取るための具体的なポイントを見ていきましょう。
- 言葉と行動の「一貫性」で、安心感を与える
- 面接で最も重視されることの一つが、応募書類に書かれている内容と、あなたが実際に話す内容との一貫性です。提出した書類の内容は、面接前に必ず再確認し、話が食い違わないようにしましょう。
- また、意外かもしれませんが、あまりに淀みなく、前置きもなしにスラスラと話しすぎる方よりも、一つ一つの質問に対して、少し考えながら、自分の言葉で誠実に答えようとする姿勢の方が、かえって信頼感に繋がることがあります。大切なのは、準備してきたことを丸暗記で話すのではなく、その場で考え、自分の言葉で対話することです。
- 「弱み」や「失敗談」こそ、信頼獲得のチャンスに変える
- 弱みや失敗談を尋ねられた際、それをどう語るかで、あなたの信頼度は大きく変わります。
- ステップ①:客観的に自己分析する – まず、その弱みや失敗を客観的に振り返り、何が原因だったのか、自分にどんな課題があったのかを冷静に分析しましょう。
- ステップ②:未来の行動と繋げる – 次に、その経験から何を学び、それをどう未来の行動や現在の取り組みに繋げているかを明確に語ります。
- ステップ③:具体的なエピソードで裏付ける – そして、「その学びを活かして、現在はこのように行動を改善し続けています」という具体的なエピソードを、できれば数字なども交えながら(定量的に)語れると、説得力と信頼性が飛躍的に高まります。
- この3ステップで語ることで、弱みや失敗は、あなたの成長力と誠実さを証明する最高の材料に変わります。
- シニアならではの「安定感」は、“落ち着き”と“親しみやすさ”の絶妙なバランスで
- 私たちは以前、「リラックスして、本来の自分で話すことが大切」とお伝えしました。それは間違いありません。しかし、特にシニアの場合、あまりにリラックスしすぎて、馴れ馴れしい態度や、自己開示が過度になってしまうと、かえって「この人はTPOをわきまえられるだろうか」「軽率な人ではないか」と、せっかくの「安定感」や「誠実さ」が損なわれてしまう可能性があります。
- ここでの秘訣は、「落ち着いた佇まい」と「温厚で親しみやすい人柄」のバランスです。言葉遣いは丁寧でありながらも、表情は穏やかに。相手の話をしっかりと聞き、適度な相槌を打ちながら、自分の言葉で誠実に語る。この「大人としての品格と、人間的な温かみの両立」こそが、シニアならではの揺るぎない「信頼」に繋がります。

HRTという概念のもと働くGoogleのギークたちがどのように考え働いているかが書かれた一冊。
ギークと言うとちょっと技術的でとっつきにくいないようなのでは!?と思ってしまいますが、内容は働く心構えやチーム文化をどのように築いていくかが書かれています。
ステップ5:新しい職場の「信頼」を築くHRTの心構え

採用はゴールではなく、あなたの豊かなセカンドキャリアの始まりです。新しい環境で最高のスタートを切るために、Googleが大切にしているHRT(Humility, Respect, Trust)という3つの言葉を、お守りとしてあなたに贈ります。
H (Humility – 謙虚さ): あなたの豊富な経験を、新しい信頼に変える「対等な謙虚さ」
新しい職場での「謙虚さ」とは、決して自分の経験を否定したり、ただ言われたことを黙ってこなしたりすることではありません。それは、あなたの豊富な経験や知識を、新しい環境で再び輝かせるための、最も知的な戦略なのです。
- 「教えていただけますか?」は、敬意と意欲のしるし: まずは、新しい職場のルールや仕事の進め方について、「教えていただけますか?」と素直に尋ねる姿勢が、周囲の心を開きます。「昔はこうだった」「前の会社ではこうだった」という言葉は、比較や批判と受け取られかねないので、一旦封印しましょう。大切なのは、新しいことを吸収しようとする「学ぶ意欲」を明確に示すことです。
- 「素直な学習者」でありつつ、「対等なプロフェッショナル」であれ: ただし、ただ低姿勢で教えを乞うだけでは、「この人は経験が浅いのでは?」と誤解されてしまう可能性も。重要なのは、新しい環境のやり方を尊重し学ぶ姿勢と、あなた自身がこれまでに培ってきた経験や知見を持つ一人のプロフェッショナルとして「対等な立場」でいること、この2つのバランスです。
- 「比較・押し付け」ではなく、建設的な「共有・改善」を提案する: 新しいやり方に触れた時、あなたの経験から「もっとこうすれば効率的なのに」と感じることもあるでしょう。その際、「前の会社ではこうだった(だから今のやり方はダメだ)」と過去のやり方を押し付けるのではなく、「こういう方法もあると聞いたのですが、皆さんの現在のやり方と組み合わせることで、何か新しい改善が生まれるかもしれませんね。一度、情報共有させていただけませんか?」といった形で、建設的な「共有」と「改善」を提案する意識が、あなたの価値を最大限に高めます。これは、あなたの経験が新しい職場で新たな「宝」となり、チーム全体の成長に貢献できる素晴らしい機会です。
R (Respect – 尊敬): 柔軟性、傾聴、学び、そして感謝が最高のチームを作る
新しい職場で、年齢や経験の異なる仲間たちと最高のチームワークを築くために、最も大切なのが「尊敬」の心です。それは、具体的にどのような行動で示せるのでしょうか。
- 「今のやり方」への敬意を第一に: あなたの豊富な経験は素晴らしいものですが、まずは新しい職場のやり方や文化を尊重し、理解しようと努めましょう。決して頭ごなしに「昔はこうだった」「私のやり方の方が正しい」と否定しないことが、最初の信頼を築く上で非常に重要です。
- 提案は「面白いかも」の精神で、共に価値を創る: もし、あなたの経験から「もっと良い方法がある」と感じたとしても、それを一方的に押し付けるのではなく、「今の〇〇という進め方も素晴らしいですね。ただ、以前私が経験した△△という方法も参考にしてみると、もっと面白い結果に繋がるかもしれません。一度、試してみるのはどうでしょう?」といったように、相手のやり方を受け入れつつ、共に新しい価値を生み出すような、柔軟な提案を心がけましょう。
- 「聞く力」と「学ぶ姿勢」が、相手からの尊敬を生む: 年齢に関わらず、同僚や上司の話には真摯に耳を傾け(傾聴力)、知らないことや新しいツールについては「教えていただけますか?」と素直に学ぶ姿勢を見せることが、相手からの尊敬と信頼に繋がります。
- 「ありがとう」は、人間関係の潤滑油であり、尊敬の証: そして、どんな小さなことでも、誰かに助けてもらったり、教えてもらったりしたら、必ず「ありがとうございます」という感謝の言葉を伝えましょう。この一言が、職場の人間関係を驚くほど円滑にし、あなたへの尊敬の念を育みます。常に「ありがとう」を忘れないこと。これが、最高のチームを作るための、最もシンプルで強力な秘訣です。
T (Trust – 信頼): 日々の誠実な積み重ねと、ミスを恐れない勇気
新しい職場で、揺るぎない「信頼」を築くために最も大切なのは、日々の小さな行動の積み重ねです。信頼は一朝一夕には得られませんが、日々の誠実な努力によって、着実に育っていくものです。しかし、一度失うと取り戻すのが非常に難しいことも、心に留めておきましょう。
- 「当たり前の約束」を、当たり前に守り続ける習慣: 「約束したことは、些細なことでも必ず守る」「報告・連絡・相談(報連相)を適切なタイミングで行う」「困難な仕事にも言い訳せず取り組む」「チームのために自分の役割を果たす」。これらを毎日、当たり前のように、誠実に続けること。それこそが、あなたの「信頼残高」を日々積み上げていく、最も確実な方法です。まさに「それが習慣になっているか」が問われます。
- ミスは「成長の種」。隠さず報告し、共に学ぶ姿勢: 人間誰しもミスは犯します。大切なのは、そのミスを隠さず、正直に、そして迅速に報告することです。それは決して恥ずかしいことではなく、問題を最小限に抑え、チーム全体で改善策を考えるための、勇気ある「小さな前進」なのです。ミスを報告する際は、言い訳をするのではなく、「なぜ起きたのか」「次にどうすれば防げるか」を自分なりに考え、伝えることで、あなたの誠実さと成長意欲が伝わり、かえって信頼が深まることさえあります。
結論:日々の「些細なこと」の積み重ねが、大きな信頼を築く
特別なことをする必要はありません。日々の業務の中で、一つ一つの行動に誠実さと思いやりの心を込めること。そのような些細なことの積み重ねこそが、周囲からの揺るぎない信頼を築き上げ、あなたにとって最高の働きがいをもたらしてくれるでしょう。